中学受験は協力体制で

「中学受験」と聞くと、一昔前までは都会の御子息やお嬢様のすることというイメージがありましたが、現在では地方の一般家庭にも馴染みがあるものになりました。

これはもちろん、中高一貫教育が広く求められているからですが、これに公立の小学校は、未だに対応しきれていないというのが実情です。現時点で小学校の教員をしている世代に中学受験を経験した者がたくさんいるとは思えないし、仮にいたとしても、当時の受験内容と現在の受験内容が大きく異なっていることは明確です。
それは、ゆとり教育の廃止などに見られるとおり、ここ数年での教育委員会の方針の転換は顕著なものであるからです。もちろん、小学校の教員は大学を出ているわけだから、児童が中学受験の問題を質問すれば、できる限りで答えてくれるでしょう。しかし、それは設問の「解答」にはなっても、受験の「対策」にはなりません。

中学受験に限らず高校や大学、その他の資格等の試験にも言えることですが、受験対策は一つの設問を正しく解くことに留まらず、その設問から試験内容の傾向を研究し、類似した問題、もしくは全く異なる切り口の設問の演習を重ね理解を深めることで、総合的な学力を高めることが求められるのです。
ここまでの対策を、まだ小学生である児童本人に求めることはもちろん、その親や小学校の教員に求めることは酷です。そこで、受験校のデータを毎年更新し、研究を重ねている塾や家庭教師を頼り、万全の協力体制を築きたいところです。

受験対策そのものは塾や家庭教師に任せ、親と小学校の教員は児童を精神面などからサポートすることができれば、児童は安心して受験を乗り切ることができるでしょう。